エンペラーのビジョン 十種神宝

十種神宝御法

(とくさのかむたからごほう)

日本人が忘れさられた叡智を取り戻し、
輝く未来を共に創造して行こうと言う願い。
その方法がこの十種神宝御法を中心とする作法。

先代旧事本紀の天孫本紀(巻3) に登場する

天璽瑞宝十種

(あまつしるし-みずたから-とくさ)
記述によると饒速日命(にぎはやひのみこと)が天降りする際に、天神御祖(あまつかみみおや)から授けられたとする三種の神器の元をなす物であり、その中身は、

鏡、剣、玉、比礼で構成される。

それは時空間の操作方法を示すもの。
かって古神道の重要な中身の伝授には
器教(ききょう) 
と呼ばれる器の教えが用いられ、膨大な量の情報を様々な器や道具に託し、言葉では表現する事の出来ない高次元の情報を引き出す為の方便とされていました。

時空間を自由自在に操作するその方法が、それぞれの器に込められていました。
そしてその操作は宇宙の自然法則を司り、天地万物、生きとして生けるものすべてを統べるものが持つ教えとし、この瞬間に神を迎え、天と地を結ぶ者 天皇の役割、あり方として秘密裏に伝えられて来た学問でした。

つまり自らが神と繋がり、自らの言葉で現実を創造する為の奥義が十種神宝です。

全体から見てその中身を分類すると、
鏡2種、剣1種、玉4種、比礼3種
※比礼(女性が、首に掛けて結ばずに左右から同じ長さで前に垂らすスカーフの様なもの)

これを三種の神器に対応させて、

鏡は八咫鏡、

剣と比礼は草薙剣、

玉は八尺瓊勾玉を示すとされます。

十種神宝の内容
沖津鏡(おきつかがみ)
辺津鏡(へつかがみ)
八握剣(やつかのつるぎ)
生玉(いくたま)
死返玉(まかるかへしのたま)
足玉(たるたま)
道返玉(ちかへしのたま)
蛇比礼(おろちのひれ)
蜂比礼(はちのひれ)
品物之比礼(くさぐさのもののひれ)

「あまつしるし」
十種神宝は( 記紀 )には出ていませんが、
天津神の子であることを示す「あまつしるし」は、( 記紀 ) ともに神武天皇の段に登場し、古語拾遺 などにも記載があります。

漢字での名は

古事記は「天津瑞」
日本書紀は「天表」
古語拾遺は「天璽」

とそれぞれ当てています
各記述には以下の様な相違がある。

古事記 - 単に天津瑞とだけしている。
日本書紀 -天羽々矢(あまのははや)と
歩靱(かちゆき)。
武具らしき物を天表としている。
古語拾遺 - 現在も皇位の表徴として有名な、三種の神器を天璽としている。
布瑠の言(ふるのこと)とは、
「ひふみ祓詞」・「ひふみ神言」とも言われ、死者蘇生の言霊といわれている。

また平安中期 1046年、花山天皇の皇孫の延信王から、その子孫が代々神祇伯を世襲しながら、幕末までのおよそ800年の間、皇室の祭祀を司って来た白川伯王家の教えによれば、「一二三祓詞」は

ひふみよいむなやこともちろらねしきるゆゐつわぬそおたはくめかうおゑにさりへてのますあせえほれけ 

と唱えられて来ました。

その他、今に伝わる教えの中には「ひふみの祓詞」や十種神宝の名前を唱えながらこれらの品々を振り動かせば、死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するとも言われる説もあります。

饒速日命の子の宇摩志麻治命が十種神宝を使って神武天皇と皇后の心身安鎮を行ったのが、宮中における鎮魂祭の起源であると
先代旧事本紀には記載されています。

奈良県天理市に鎮座する
石上神宮(いそのかみじんぐう)に伝わる
十種祓詞(とくさのはらえことば)の中に見られる神道家の記述とは異なる部分もある。

以下、白川神道における十種神宝の意味解説
を記載します。

瀛津鏡  

(おきつかがみ)
宇宙の真の相を過去、現在、未来にわたって映す働き  
・「瀛(おき)津」とは「沖津」のこと  
・宇宙の果てにある鏡をいう  
・言霊を宇宙の果てに写すもの  

 辺津鏡

(へつかがみ)
人と天然の真実の姿を過去、現在、未来にわたって映す働き 
・太陽系の中で地球を自覚するための鏡 
・言霊を自分に写すもの 

八握剣

(やつかのつるぎ) 
虚と真を判別する働き 
・自己と他者を明らかにする諸刃の剣 
・意志や判断の働きをする 
・言霊を結び、また分解する働き 

生玉

(いくたま)  
宇宙創成の意志を産む働き  
・荒魂と和魂の世界 

足玉

(たるたま)  
宇宙に必要な全ての存在が満ち足りていく働き 
 ・幸魂と奇魂の世界

道返玉

(ちがえしのたま)  
宇宙の創造、維持、帰趨を恒常化する働き
 ・精魂の正の働き

死返玉

(まかるがえしのたま)  
宇宙に存在したものが破壊してまた創造の源に帰る働き 
 ・精魂の負の働き 

蛇比礼

(おろちのひれ)
呪詛を吹き送る言霊の働き
・父韻

蜂比礼

(はちのひれ)
広がった悪想念を鎮魂する言霊の働き
・母音

品物之比礼

(くさぐさのもののひれ)
幽顕全ての存在を有らしめ、知ら示す言霊の働き
・子音

現在の十種神宝の行方を追った記事から、
その様子を見ると、奈良県天理市に鎮座する
石上神宮の祭神である布留御魂神は十種神宝の事であるとする説もあり、石上神宮に伝わる鎮魂法では ひふみの祓詞や十種神宝の名前を唱えるのだが、
十種神宝は現存していないとあります。

本物か不明であるが、大阪市平野区喜連6丁目にある楯原神社内の神寶十種之宮に、
偶然、町の古道具屋で発見されたという
十種神宝が祀られている。

石上神宮側から返還要請があったにもかかわらず、返していないという。

江戸時代、山崎闇斎は、垂加神道においては神秘的な意義の有るものとして、さまざまな伝的著述を残している。

また籠神社には、息津鏡・辺津鏡という2面の鏡が伝世している。十種神宝の沖津鏡・辺津鏡との関係は不明で、籠神社も特に見解は出していない。

秋田県大仙市の唐松神社には古史古伝のひとつである物部文書と共に
奥津鏡、辺津鏡、十握の剣、生玉、足玉
とされる物が所蔵されていると言う。

参考文献は、ウィキペディアより一部引用、またエンペラーコード 宇宙創造の原理
( 講座における開示 ) 内容を資料としています。

2020/10/10

Earth Wind Wave

人の記憶を意識する主体「心」 現代社会を幸せに生きて行くには、 自分らしい人生のビジョンをしっかりとイメージし具現化する。その方法を探究しています。融合と統合、宇宙の法則や量子場の観察、日本古来より伝わる言霊の叡智、これらを活用し、参考文献をもとに情報提供をしています。また東洋医学の観点より食の安全、旬の食材の話題にも取り組んでまいりたいと思います。 どうぞ宜しくお願いします。 中田ジュン

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